間接金融から直接金融へと移行しつつあります。
直接金融のメリットを詳しく紹介します。
間接金融から直接金融へのメリット |
---|
間接金融から直接金融へ 間接金融とは銀行から借り入れることをいいます。しかし最近ではこの間接金融を嫌って中小企業にも直接金融の社債発行が広がってきていますね。間接金融のに頼っていると、間接金融先である銀行が貸し渋りや貸し剥がしをすればたちまち資金繰りに行き詰ってしまうからです。間接金融を嫌って、資金調達を金融機関のみに頼らない直接金融の時代に入りつつあるようですよ。 最近、中小企業の間でも間接金融である、金融機関からの借入以外に、資金調達を行っている会社が増えているように感じます。間接金融といわれる金融機関からの借入で資金調達をしなくても、直接金融により株式市場からの資金調達が可能となってきました。それにより、金融機関は今、一斉に中小企業市場を攻めようとしています。そこで今注目されるのが、間接金融でない直接金融となる社債なのです。 資金調達には、直接金融と間接金融があります。社債はちょうどその中間に位置します。どちらかといえば、直接金融となる中小企業の社債の活用法についてお伝えしたいと思います。中小企業が利用できる直接金融の社債は大きく4つ 現在、中小企業が利用できる社債は大きく以下の4つにまとめられます。 1. 少人数私募債 2. 信用保証協会の保証による社債 3. 金融機関の引受けによる社債 4. 社債担保証券 このうち、2と3については社債の引受人が金融機関となり、間接金融の融資とあまり変わらないというのが実態ですが、今回中小企業が利用すべきものとしてぜひご紹介したいのが、直接金融の中で1の少人数私募債と4の社債担保証券なのです。では、まず直接金融の少人数私募債についてご紹介します。 |
---|
直接金融の少人数私募債 |
---|
直接金融である私募債のメリット 間接金融の借入金を直接金融の少人数私募債に変えるメリットはまだあります。決算書の上でも、間接金融の借入金が直接金融の社債として表示されるため、金融機関の評価もアップするはずです。まだまだ直接金融の少人数私募債を発行している中小企業は少ないため、金融機関へのアピールができると思います。 今後注目される直接金融の社債担保証券(CBO) 間接金融を嫌って、直接金融へ移行したいと思っている方にお知らせです。もう1つこれからの中小企業の資金調達手段の1つとして、是非知っておいて頂きたいのが直接金融の「社債担保証券(CBO)」と呼ばれるものです。 これは中小企業が発行する直接金融の社債を束ねて証券化し、一般投資家に販売する手法のことです。自社だけでは一般投資家から資金調達ができない場合でも、直接金融の社債担保証券であればそれが可能になります。最近では、それを専門に扱う新しい証券会社も現れています。 この直接金融の社債のメリットは、完全に無担保、無保証である点と満期一括償還であるため、間接金融の借入金と違い毎月の返済が不要である点にあります。逆に直接金融のコストは少々割高で、一定の財務格付以上であることが要求されますが、長期の安定資金の調達先として、直接金融は選択の余地は充分にあります。将来上場を目指す企業であれば、上場前のワンステップとして、一般投資家から間接金融ではなく直接金融で資金を調達する良い機会になります。 アメリカでは、資金調達手段に占める直接金融の社債の割合が日本よりも格段に高いといわれます。今後、日本でもこれまで以上に間接金融を嫌って直接金融の社債が重要な位置を占めるようになっていくでしょう。それは中小企業とて例外ではありません。このCBOが、まさに中小企業金融の大きな分岐点になるのかもしれません。 |
---|
Copyright (C) 2008 間接金融から直接金融へのメリット All Rights Reserved.